藪忠(やぶちゅう)

手打ちそば

昭和初期に滝野川区中里にあった手打ち蕎麦屋。主人は村瀬忠太郎と言い。「蕎麦通」(四六書院・昭和5年)の著作がある。

昭和8年の「東京写真案内」に次のような記述がある。

「・・・ところが、悲しいかな、この大東京に手打ちそばと称するものが、滝野川区の中里町にただ一軒存続しているばかりである。その名を「藪忠」親爺はとって七十有幾歳、手打ちそばを看板に四十八通りの変わりそば、色が黒くて美味しい田舎そばを売り出して、文人画人の良く集まるところである。・・・」

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