初午、きつねの行列、飛鳥山花見、浮世絵の面影の残る街
標題は「王子に生まれて」副題は「初午、きつねの行列、飛鳥山花見、浮世絵の面影の残る街」です。
著者は石鍋秀子さん。大正13年生まれで王子稲荷参道の葛餅屋さんの長女として生まれたそうです。子供の頃よりの何気ない日常を平易な文章でつづられております。
読んでいて石鍋さんの人柄がしのばれます。今はない音無川の堰の話も子供の頃の遊び場として記されています。
この「王子に生まれて」は、「街から」というミニコミ誌?に断片的に掲載されていたものが単行本として発刊されています。
この雑誌の出版社は、「街から舎」とあり、出版業界も大変な時代を迎えながらも面白い活動をされております。