滝野川界隈のやま・かわ・たに
田端駅の金魚池
田端駅構内で湧く水
田端駅構内にある金魚池。昭和45年ごろ、旧国鉄職員が高い石垣の下が暗く、少しでも明るくしようと自費で作ったことにはじまる。擁壁の耐震化工事のため金魚を引っ越し、工事終了後池を復旧するかは未定という。
産経ニュースWEB版(2018.1.17)より
https://www.sankei.com/life/news/180117/lif1801170045-n1.html
田端駅の金魚池はその水源を湧水で賄われている。金魚池に水を供給しているのは、ゴムホースの様なパイプ。そこを上中里駅側に辿っていくと、擁壁の水抜き穴から滲みだす水を漏斗で受けている。
カメラを引いて撮ると広範囲にわたってヨウ壁面が濡れて草が茂っているが分かる。
また、田端駅南口には不動坂と言われ、芥川龍之介が上るのに難儀した坂がある。その坂の名はいまの田端駅の造成工事時にあった田端不動尊に因むものと言われている。そもそも不動尊は水が湧く所に祀られ、滝野川五大不動尊の一つであった。ここでは滝をなすぐらいの水が湧きだし、不動の瀧と呼ばれ、その傍らに不動尊があった。江戸時代の浮世絵<田畑不動の瀧>にその様子が見てとれる。田端不動尊は造成工事などにより移転を繰り返し、現在は旧谷田川に沿った地にある。